組積壁の品質は、美観性を保つだけでなく、工場全体の持続性と安全性に直接影響します。しかし、設計および施工段階での制御が厳密でない場合、壁のひび割れ、水漏れ、早期劣化などの問題が頻繁に発生します。

投入材料の制御

壁の品質は、第一に材料に依存します。組積用ブロックは、品質証明書および製造工場での試験結果が必要であり、施工前にブロックサンプルを投資家に提示し承認を得る必要があります。建設用砂は、合法的な砂鉱山から採取され、清浄で不純物の混入がないことが求められます。セメントについても、品質証明書および明確な原産地情報が必要です。これらの材料（ブロック、砂、セメント）はすべて、モルタル配合設計のために試験を受け、要求事項を満たした場合に限り、施工に使用されます。

設計の制御

設計図には、ドア部、開口部、電気配線・給排水配管の経路など、すべての技術的な詳細を明確に記載し、初期段階から補強ソリューションを策定する必要があります。投資家は壁組積完成後にドア部や開口部を追加発生させることを制限すべきです。解体作業により構造が弱くなり、適切な補強対策がない場合、ひび割れや水漏れ、さらには壁の倒壊の危険性が生じるためです。

また、大きな壁面は、伸縮目地、温度目地および沈下目地により分割する必要があり、これにより応力を分散し、ひび割れの拡大を防ぎます。特に、大きなドア部周辺、シャッター扉、または長い壁面区間など、ひび割れが発生しやすい箇所には、鉄筋、壁柱、壁梁、まぐさにより補強し、耐荷重性を向上させる必要があります。

壁組積基準においては、長い壁の安全性を確保するため、3～4メートル間隔で壁柱を設けることが推奨されています。

施工と監督

施工段階では、壁組積品質検査工程は、壁が中心軸線、正確な高さ、平面性および直角性に従って施工されていることを確保することに重点を置きます。モルタルは、試験済みの配合比率に従って混合され、目地は均一で隙間や空洞がないようにします。壁は、鉄骨構造またはコンクリート構造と確実に連結され、長期的な安定性が確保される必要があります。現場監督チームの役割は特に重要で、壁の直線性、平面性、目地の厚さ、高さおよび連結部を定期的にチェックし、早期に誤りを発見し、後の高額な修繕を防ぎます。

表面仕上げと検収

組積施工後、壁は1～2日間、散水により湿潤状態を保ち、構造の安定性を確保し、ひび割れを防止します。左官および塗装は、表面が平滑で左官層が均一であること、防水または耐アルカリ塗装が設計通りの層数で塗布されていることが求められます。左官後も、モルタル層が強度を達成し、ヘアクラックを抑制するための養生が必要です。また、仕上げ過程では、壁脚部、接合目地および設備配管周囲の防水処理を特に重視する必要があります。