計画投資省のデータによると、2024年第1四半期にベトナムで登録された外国直接投資(FDI)資本は61億7,000万米ドルを超え、前年同期比で13.4%増加しました。今後の四半期でもこの積極的な増加傾向が続くと見込まれています。
2024年第1四半期におけるFDI投資誘致量で全国トップの省
ベトナムで登録された外国直接投資(FDI)は、引き続き積極的な増加傾向にあります。投資計画省の最新の発表によると、2024年第1四半期にベトナムが受け入れたFDIの総額は約617億7,000万米ドルに達し、前年同期比で13.4%の増加を記録しました。このうち、新規に登録された投資額は約47億7,000万米ドルで、前年同期比で57.9%の大幅な増加を見せました。さらに、既存プロジェクトの増資は約9億3,460万米ドル、資本出資および株式購入を通じた投資は約4億6,600万米ドルに上りました。
2024年第1四半期におけるベトナムの外国直接投資(FDI)は、全国42の省に配分され、特にインフラが充実した地域への集中が見られました。この中でHa Noi市が最も高い額を記録し、総額9億7,080万米ドルのFDIが登録され、全国の投資総額に対する割合は15.7%に達しました。次に、Bac Ninh 省が7億4,520万米ドルで12.1%を占め、その後Quang Ninh 省、Thai Nguyen省、Ho Chi Minh 市、Dong Nai 省が続く形となっています。
ベトナム:17/19業種がFDI資金を受け入れ、シンガポールが引き続き最大投資国
本年度初めの3か月間に、外国投資家はベトナムの19の産業セクター中17セクターに対し投資を行いました。特に、製造・加工業が最も高い投資を集め、総投資額39億3,000万ドルで登録資本全体の63.6%を占めてトップに立ちました。次に、不動産業が総投資額15億8,000万ドルで全投資の25.6%を占め、続いて卸売及び小売業が2億2,480万ドル、科学技術関連の専門活動が1億9,017万ドルの投資を受けています。
第1四半期における外国直接投資(FDI)の動向について、ベトナムへの投資国及び地域は合計62に上ります。この中で、シンガポールが最大の投資国として顕著であり、ベトナムへのFDI総額の41.3%にあたる25億5,000万ドルを投資しています。次に、香港が10億5,000万ドル、中国が5億5,240万ドル、そして日本が5億2,020万ドルと続いています。
特にベトナムは、多くのハイテク企業にとって魅力的な投資先となっており、Appleがipadの設計・製造をベトナムに移管すると発表したほか、Intel、Samsung、Qualcomm、Amkorなどの大手半導体電子企業もベトナムでの投資拡大を計画しているなど、世界の大手ブランドを多数誘致しています。
また、欧州商工会議所(EuroCham)が2024年に発表したホワイトペーパーによると、調査に回答した企業の約63%がベトナムをFDI投資先トップ10に選び、その中の31%がトップ3投資目的地に、そして16%が最も優れた投資先としてベトナムを評価しています。この結果は、FDIの引きつけがベトナム経済の成長に対して肯定的な影響をもたらすことを示す、極めて前向きな指標と言えるでしょう。
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