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ベトナム、Elon Muskの宇宙開発企業SpaceX向け新規部品生産拠点となるか

SpaceXの複数の部品サプライヤーがベトナムへの生産拠点移管を進めており、ベトナムが航空宇宙機器や先端技術機器分野における対外直接投資(FDI)の有望な投資先として注目を集めています。

ベトナム、SpaceX向け新規部品の製造拠点に

信頼できる複数の情報源によると、SpaceXの主要サプライヤーの一部が既にベトナムへの生産拠点移管を進めており、その中にはWistron NeWeb Corporation(以下WNC)、Universal Microwave Technology、Shenmao Technologyが含まれることが判明しています。

特にWNCは、Ha Nam省の生産施設においてStarlink衛星インターネット向けの通信機器及びネットワーク関連製品の製造を進めているとロイター通信が報道しています。現在、同社Ha Nam工場では約3,000人の従業員が勤務しており、近い将来6,000人まで増員される予定です。2024年10月より、同工場では大規模な採用活動が開始されております。

SpaceX向け新規部品生産拠点
WNCのHa Nam工場では、SpaceX宇宙開発部門向けの重要部品を製造していることが確認されています。

WNC以外にも、SpaceXの戦略的パートナーである2社がベトナムでの事業展開を進めています。Universal Microwave Technologyは、Vinh Phuc省所在のThang Long工業団地において、延床面積3,360㎡の生産施設を建設するため、総額500万米ドルの投資認可を取得しました。同社の最新の開示資料によると、段階的な投資拡大を通じて、ベトナム事業への総投資額を1,200万米ドルまで引き上げる方針です。同様に、電子回路基板用のはんだ材料を手掛けるShenmao Technology社も、ベトナムでの新規生産拠点建設に500万米ドルを投資する計画を公表しました。

ロイター通信の報道によると、部品サプライヤー各社のベトナムへの生産移管・拡大は、SpaceX側の地政学的リスク軽減への要請に基づくものとされています。数十年間にわたり中国・台湾に生産を集中してきた大手EMS企業(Foxconn社、Wistron社など)は、地政学的リスクの分散を図るため、東南アジアを中心に、日本、欧州への生産拠点の分散化を急速に進めています。

SpaceX、ベトナムへの15億米ドル規模の投資を検討

Elon Musk氏率いるSpaceXは、サプライヤーの生産移転を促進するだけでなく、ベトナムへの15億米ドル規模の直接投資を検討しています。9月25日に行われたTo Lam書記長との会談において、SpaceXの上級副社長Tim Hughes氏は、ベトナムが同社のStarlink事業における重要な戦略市場であるとの見解を示しました。ただし、本稿執筆時点において、SpaceX社からはベトナムでの投資計画に関する具体的な時期や投資形態については明らかにされておりません。

9月25日、To Lam 書記長は、SpaceX社の上級副社長Tim Hughes氏との会談を行いました。
9月25日、To Lam 書記長は、SpaceX社の上級副社長Tim Hughes氏との会談を行いました。

SpaceX社と同社サプライヤーがベトナムに生産拠点を設立することは、グローバル・テクノロジー・バリューチェーンへのさらなる参画の機会を創出するだけでなく、ASEAN地域における重要な製造拠点としてのベトナムのポジショニングを一層強化するものです。また、これはベトナム現地企業が先端技術産業分野における技術力・競争力を向上させる上での重要な機会となります。

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