国際通貨基金(IMF)、世界銀行(WB)および多くの世界経済機関によると、ベトナムの2020年の経済成長率は世界最高水準になると予測されています。
ベトナムの2020年の経済-パンデミックの真っ只中の明るいスポット
新型コロナウイルスにより、サプライチェーンの中断や生産停滞など2020年の世界経済は深刻な影響を受けています。。IMFは、2020年10月に発表した「世界経済見通し2020年10月版」において、インドネシアがマイナス1.5%、タイがマイナス7.1%、マレーシアがマイナス6%、フィリピンがマイナス8.3%、シンガポールがマイナス6%のようにASEAN各国の経済成長率はマイナスになると予想しています。
一方、ベトナムは多くの世界経済機関によってプラス成長と予測されている数少ない国の1つです。2020年のベトナム経済の展望を見てみると、アジア開発銀行(ADB)はプラス1.8%、世界銀行(WB)はプラス2.8%と予測しており、10月15日から11月13日までのベトナムとのオンラインで実施した協議の後、ベトナムのGDP成長率はプラス2.4%になるとIMFは予測しています。
IMFアジア太平洋局「4条協議」のエラ・ダブラ・ノリス(Era Dabla Norris)局長は「今年ベトナムの成長率がプラス2.4%と予測され、世界で最も高いグループに属しています。これは、新型コロナウイルスによる経済問題と公衆衛生上問題を抑え込むために抜本的な対策を講じていたおかげです。」と発表しました。
ベトナムの経済回復の要因
ノリス氏は、「ベトナムがこれまでに行ってきた慎重な財政政策により、脆弱な企業や家計への支援が可能になった。
中央銀行の金融緩和政策と一時的な財政支援措置により、流動性に対する圧力が緩和され、資金調達コストが軽減され、信用フローの維持が円滑になった」と評価しました。
ノリス氏は「ベトナムのビジネス環境を改善するための継続的な努力を歓迎する」と強調しました。
2021年の見通しについては、力強い回復が見込まれ成長率はプラス6.5%に達する。インフレ率は4%程度とIMFによって予想されました。これは、海外投資家がベトナム経済の安定な成長と今後の展望を認めている証です。
ソース:VTV新聞電子版